「いざ開業!」と意気込んでも、何から手をつければいいか迷いますよね。

事業をスムーズにスタートさせるために、実は開業前にやっておきたい大切な準備があります。

それが、事業用口座とプライベート用口座をきちんと分けることです。

このコラムでは、開業準備中の個人事業主の皆さんが、

不安なくスタートを切れるように、口座の使い分けのポイントについてお伝えします。

なぜ開業前に口座を分けるべき?

個人事業を始めたばかりの方にとって、「お金の管理」は避けて通れないテーマです。

「売上と生活費がごちゃごちゃになって、結局いくら稼げたのか分からない…」

「確定申告の時期にレシートや通帳をかき集めて大慌て…」

こうした声は少なくありません。でも実は、口座をしっかり分けて管理するだけで、

経理も確定申告も楽になるのです。

口座を分けるメリット

なぜ口座を分けるべきなのか、そのメリットを3つご紹介します。

  • 確定申告が楽になる! 事業のお金の流れが明確になり、年間の収入や経費がすぐに把握できるようになります。
  • お金の管理がスムーズに! 経費の使いすぎを防いだり、事業の売上がどれくらいあるか一目で分かったり、資金管理がしやすくなります。
  • 税務調査対策にも! 万が一の際に、プライベートの通帳を見られる心配がなくなります。

こうしたメリットがあるので、最低限、開業前にプライベート用の口座と事業用の口座だけはしっかり分けておくことをお勧めします。

事業用の口座は何個ぐらい作るべき?

事業の規模や内容によって最適な口座数は異なりますが、

基本的には事業用の口座を「3つ」準備することをおすすめします。

  • 1.入金用口座
  • 2.支払用口座
  • 3.貯蓄用口座

この3つの口座を使い分けることで、お金の流れが明確になり、管理が非常にしやすくなりますよ。

入金用口座は「メガバンク」で信用力UP!

事業で最初に開設する口座は、取引先からの信頼度を高めるためにも、メガバンクがおすすめです。

多くの取引先が口座を持っているメガバンクは、安心して取引してもらえます。

この入金用口座は、事業の売上を受け取るための「顔」となる口座なので、

屋号付きで開設するとより信用度も上がります。

支払用口座は「ネット銀行」でコスト削減!

日々の経費の支払いや振り込みには、ネット銀行を活用すると便利です。

ネット銀行は、他行への振り込み手数料が安かったり、

回数制限付きで無料になるサービスがあったりします。

また、パソコンやスマホからいつでもどこでも振り込みができるので、忙しい時にも便利に使えます。

貯蓄用口座で大きな支払いに備える

見落としがちなのが、この「貯蓄用口座」です。

事業の売上から、税金の支払い(所得税、住民税、消費税など)や

事業拡大のための資金を計画的に貯めておくことで、いざという時に慌てずに済みます。

私たちの税理士事務所では、

入金用口座に入った売上から、毎月定額を積み立てておく定期積立の活用をおすすめしています。

口座の使い分けで資金繰り感覚をつかむ

事業用の口座も用途別に分けると、

最低でも月に一度は、ひと月分の経費などを計算して、

入金用口座から支払用口座と貯蓄用口座に資金を移動させることが必要になります。

この資金移動が習慣化することで、

事業の資金繰りの感覚が自然と身につき、経営者としてのスキルもアップしますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「確定申告が不安」「経理が苦手」という方も、

開業準備中に少しの手間をかけて口座を分けるだけで、その後の経理業務がぐんと効率化します。

「経理って難しくないんだ!」 そう思って、次のステップに安心して進んでいただけたら嬉しいです。

「うちの場合でも3つ口座は必要かな?」「絶対にメガバンクやネットバンクじゃないとだめかな?」

「開業前に気軽に相談できることはないかな?」などなど、

何かご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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