個人事業主として一歩を踏み出し、事業が軌道に乗り始めた皆さん、本当にお疲れ様です!
しかし、「お金の管理」という、大きな壁にぶつかってはいないでしょうか?
「事業用の支払いや入金が、
プライベートで使っている銀行口座とごちゃごちゃになって、何が経費か分からない…」
「毎月、通帳を一つ一つ見て、これは事業、これは生活費って分ける作業が本当に大変…
(そして結局めんどくさくなって、年末にまとめてやろうと後回ししている…)」
そう感じている方は、きっと少なくないはずです。
来年から管理しやすいようにお金の管理方法を変えようかな、と思っているみなさん。
実は、口座を分けるのに、「1月1日を待つ必要」はありません。
思い立った「今から」正しい管理方法に変えても大丈夫なんです。
今回は、年の途中から口座を分ける場合の、具体的なステップをご紹介します。
※開業前の方はこちらの記事がおすすめです
混ざった口座のままだと、何が大変?
「ごちゃごちゃになっていても、確定申告の時に頑張ればいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、事業のお金とプライベートのお金を分けないでいると、
将来的に以下のようなデメリットが発生します。
確定申告の作業量が膨大に!
一番の弊害は、
確定申告の時期に作業量が跳ね上がることです。
事業用とプライベートが混ざった通帳から、
一つ一つ事業の支出や収入だけを選び出し、まとめて集計するのは、
時間と精神力を大きく消耗します。
税務調査のリスクと不安
もし税務調査が入った場合、提示するのは事業に使っている通帳です。
事業とプライベートの口座が混ざっていると、
個人的な支出や入金の履歴まで税務署に見られてしまう可能性があります。
もちろん後ろめたいことはなくても、プライバシーが丸見えになるのは大きなストレスですよね。
本当の「儲け」が見えなくなる
事業の入金と個人の入金が混ざっていると、正確な「事業の儲け(利益)」
を把握することが難しくなります。
「今月は思ったより売上があったはずなのに、手元にお金がない…」といったことになりかねません。
正確な利益が見えないと、
「設備投資をするべきか?」「人を雇うタイミングは?」
といった重要な経営判断も遅れてしまうのです。
今日からできる!口座分離の具体的な進め方
それでは、「今すぐ」ごちゃごちゃ経理を卒業するためにはどうすればいいのか。
具体的なステップを解説します。
新しく「事業用口座」を作りましょう
まずは、プライベートとは完全に別の事業専用の口座を作りましょう。
口座は一つでも構いませんが、
効率を考えるなら「入金用」と「支払用」の2つに分けるのがおすすめです。
- 入金用: メガバンクや、屋号付きの口座を開設すると、取引先にも安心してもらいやすいです。
- 支払用: ネット銀行など、振込手数料が安い銀行を使うと、経費削減に繋がります。
その他、納税用の積立口座など、
年に数回の大きな支払いに備えてお金を分けておく口座をつくるのもおすすめです。
ルールを決める
新しい口座ができたら、シンプルなルールを確立します。
それは、「今日この瞬間から、すべての経費の支払いは新しい事業用口座から行う」ことです。
入金は「一時避難」で対応
取引先に新しい口座を伝えても、変更が間に合わず、
しばらくは古いプライベート口座に売上が振り込まれることがあるでしょう。
その場合は、入金を「一時避難」として対応します。
古い口座に売上が入ったら、新しい事業用口座へ全額を振り替えてください。
手数料を抑えるため、週に一度など、まとめて振替えをしても大丈夫です。
ポイントは、事業に関係する入金はすべて事業用口座に振替えることです。
(できればおすすめ!)クラウド会計と連携
新しく作った事業用口座だけを、
クラウド会計ソフト(freee会計など)に連携させましょう。
これにより、入出金の履歴が自動で取り込まれ、複数口座の管理も楽になります。
まとめ
経理効率化への一番の近道は、「今日、始めること!」です。
「面倒くさそう」と感じていたかもしれませんが、
実際に行うのは口座を開設し、事業に関する入出金は事業用口座で全部行うだけ!です。
過去の履歴について、無理にすべてを動かしたり、古い取引を細かく分けたりする必要はありません。
「今日から新しいルールで始める」ことが何よりも大切です。
口座分けの手順や、クラウド会計ソフトの導入が不安に感じたら、
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